「他人を殺せない人間も、自分は殺せる!遺伝子の声をきいた弱き人間は、自殺するべきだ」

男は、樹海を見回し、

「ここは、自分を殺せる…天国だ」

「貴様!」

僕は、男を睨んだ。なぜが…涙を溜めながら。





「人の都合で、世界は回らない。この星は、一つなのだ。人がずっと生きていきたいなら…殺せ!周りのいらないものを!殺せ!」


「うるさい!」

アルテミアの持つ槍が、光り輝く。

「殺せ!人類は、多すぎるのだ」




アルテミアは槍を振るい、女神の一撃を放った。



ビックバンを彷彿させる光の爆発は、周囲の遺伝子を破壊していく。


「馬鹿目……私を破壊したところで、すべての人に私は、存在する…。お前が、その力で、人類を滅ぼさない限り……私のプログラムは、なくならない…。なぜなら…」

遺伝子は、消え去る寸前に、こう言った。



「私は…地球の意志だから」