数分後、いつもの姿に戻った鈴木は、口の中に残った味を確かめながら、

「もっと食べさすべきだったかな?あまり…カレーパンの味も、エビフライの味もしないや」

鈴木はそういうと、歯に詰まったものを吐き出した。

「今度は、やっぱり服は脱がそう」

五人がいた場所に、金のボタンが転がった。

「まあ…その辺の蛙よりは、おいしいかな」

首を捻りながら、鈴木は屋上を後にした。

扉を閉める時、一応手を合わせ、

「ご馳走様でした」

と、食材への感謝の言葉を述べた。