「篠崎君、これ、違う?」 その女の子が、消しゴムを 手渡してくれた。 「あ、ありがとう」 「私、飯田彩良。 よろしくね」 「うん。こちらこそ、 よろしく」 たったこれだけの会話。 でも、凄くうれしかった。