校舎裏には秘密がある


「あ、べ、別にそんなことねえよ! ただ、みんなを笑わせたくなっただけだよ!」

「何だ何だ? お前ツンツンだな」

「ちげえよ!」

「良い子だな」

原木君は俺の頭を撫でた。

この野郎、と思ったものの、少し嬉しかった。


「アイスおごってくれるんだよな」

「は?」

「『は?』って、自分で言ったじゃん。遊ぼうぜ、放課後」

「お、おう!」

俺と原木君は、熱く握手した。


「俺も行く!」

「俺も行くわ!」

「女子も数名参加ね~」

次々と参加する者が現れた。


「お、俺、みんなにおごるのか?」

「そう言ったのは根本だからな」

みんな大笑いした。


「分かったよ。もう何でもおごってやるよ」

「っしゃあ!」

参加者はみんなガッツポーズした。

まあ良いか、みんなと打ち解けるチャンスだしな。