9月17日。

今日は最悪な日



私達陸上部は明日の引退試合に向けて
最後の練習に臨んでいた。

明日、県大会に残れなかったら
今日がこのグランドで走る最後かもしれない。
もう先輩たちが創りあげて
私達が守り受け継いできたものは
内輪から触れることの出来ないものになるんだ。



1年の時は先輩に怯えて
1時間も前から練習に来てた。

2年になったら後輩の指導に慣れなくて
結局3年生にめっちゃ叱られた。

3年ではうまくまとめられなくて
頼れる相手もいない。
練習の方針も変わってあたふたした。
そのストレスでケンカして
後輩になだめてもらったりもした。


それでもいつも笑いが絶えなかった


夏は暑さと喉の渇き
汗にはりつく砂埃の気持ち悪さに耐えながら
記録の壁を壊そうとなんどもぶつかっていった。

冬は大会が無いぶん
雨でも校舎内で基礎トレーニングに励み
口のなかが酸っぱくなるまで走った。



それでも誰も弱音を吐かなかった。










そんな日々が終わっちゃうんだ