ある夕方の拾いモノ -狐と私、時々愛-






故に、黄金色の瞳を持つ腹違いの弟の誕生を我は素直に喜べなかった。
妬ましかった。
疎ましかった。


それでも、我は弟を心底憎みきれずにはいられなかった。
いつか会ってみたいと思うようになっていた。


しかし、我の母上と弟―――梗の母では身分が違うため、我々は顔を合わせることなどなく。血の繋がりはあっても心は繋がらないまま、我は次期頭領としての道を歩んでいくのだった。










そんなある日、母上が亡くなった。
我の目の前で、我が弟に殺められたのだ。


…あの日のことは、一日たりとも忘れたことはなかった。