「…ねぇ、愁?」
私が愁の髪を手に取ったり離したりするのを彼はほほえんで見つめていた。それに気をよくした私は銀糸のような髪に唇を落とす。
「このまま溶け合って、一つになれればいいね」
そう言って笑いかけると、一瞬面食らった表情の愁だったけど私を担ぎ上げて走り出す。
「え!?ちょ、どしたの!?」
「―――毎晩夜這ったら疎まれるかと思うて遠慮していたが、いらぬ遠慮だったようだな」
そう言うと、さっきの縁側から近かった愁の部屋に入り私を畳の上に押し倒し、私の首筋を嬉々として舐め出した。
(………そういう意味じゃない!)
と思いつつ惚れた弱みか、抵抗できない私は小さく笑って愁を受け入れるのだった。
【END】

