静かにふすまが開く音がして、私の目にはぼんやりと灯された明かりに浮かぶ一組の真っ白な寝具が飛び込んできた。 いくら私にだって想像がつく。今からここで、なにをするのか。 「…菜々美。よいな」 耳元でそう囁く愁の掠れた声。 普段よりも熱い吐息が私の耳にかかり、思わず肩を震わせてしまった。 意を決するように愁の腕の中で身体を反転させ向かい合うと、私は愁の頬を撫でた。 「緊張する。…けど、怖くはないかな」 「できるだけ優しくする故ゆるりと参れ」 愁はそう言うと、音もなく私の唇を奪っていった。