ある夕方の拾いモノ -狐と私、時々愛-






どういう答えが返ってくるのか、我には見当もつけられなかった。
…そもそも種族が異なる。人間と妖弧など、普通なら出会うはずもないのだから。


悩むなら悩んでくれてかまわない。
ただ、できれば我の手を取ってはくれないかと祈るほかないのだ。


菜々美が答えを出す間が、永遠に感じた。










「…私は、愁より先に死ぬのよ?」


そうぽつりとこぼれる声が思った以上に弱々しいものに聞こえた。


そっと視線を菜々美の顔に向けると、その頬には一筋の涙が流れている。
我がなにも言えずにいると、菜々美はそれを隠すこともしないで話し続けた。