「私、今日は夜出掛けるから秋の惚気話聞けないの、ごめんね? ……怒らないでって言うために電話したのに怒んないでよ。」 お姉さんが、あ…と言う顔をしてスピーカーボタンを押してくれた。 『はぁ!?どうせ飲み会だろ!? じゃあ今から話すからよく聞けよ?』 ――…マジですか、秋君。 ニヒヒと笑いながら私に携帯を差し出すお姉さん。