メルラバ

目を開けば、すぐそこに秋の顔があって、睫毛が触れ合って、また唇を塞がれた。


さっきよりも長く。


2人の唇の間で呼吸がぶつかっては弾け、唇を覆う薄い粘膜がくっついては静電気を起こしたセロファンのように、ゆっくり剥がれていく。


秋の真っ黒な瞳の中に私が映っていて、このまま、その目の中に閉じ込められたいと思った。