「結局付き合うことになったんや?」

なーんや、と、村藤さんがつまらなさそうに口を尖らせた。

舞台を終えた芸人さん達が、例の居酒屋でテーブルを囲んでいる。

その中には、もちろんジンちゃんと楡川さんの姿もあった。

「唯ちゃん、良かったですね!アキトさーん、唯ちゃん泣かしたらぼくが承知しませんよー」

「お前の承知なんか知るか」

「まぁ、これで俺はお役御免ですね。あとのことはアキトさんがなんとかして下さいね」

やれやれと楡川さんが肩をすくめる。