メルラバ

「とりあえず帰ろ」


全く釈然としない私の手を取って、秋が歩き出す。

よくわからないけどスッキリした。

胸にわだかまっていたしこりが溶けたような気分になって、まぁいいかと、こっそりと私は笑った。