メルラバ

うまく説明出来ないのがもどかしい。

言葉を操る作家だというのに、こんな肝心な時には何ひとつ気の利いた言葉が浮かんでこない。


歯がゆさともどかしさに、目の奥が熱くなる。

泣いちゃダメだ。

ぎゅっと目を瞑って奥歯を噛み締めた。

「秋が…」
「うん」
「秋が、悪いんじゃないんだよ」


悪いのは私。
弱虫な私。