「何って、別に」 『ふうん。ほな、暇なんや?』 可愛くない私の物言いに、秋も若干イラッとしたようだ。 声に棘がある。 「暇ではないよ。原稿だって書かなきゃだし」 『………』 秋が黙り込む。 外なのかノイズが混ざっている。