部屋の鍵を開けて、またリビングに戻り、床の真ん中に座った。

もうすぐ楡川さんが来るというのに、散乱した手紙やFAX用紙を片付ける気にも、お茶の準備をする気にもなれない。


ただ、ひたすらにぼんやりと宙を眺める。


まだ昼過ぎだというのに、電気をつけてない部屋は閉め切ったカーテンと雨のせいで薄暗く、まるで世界で一人ぼっちになったかのような気分。