メルラバ

秋のあの、鼓膜を直接撫でられるような、低く艶のあるバイオリンボイス。

秋は何かあったら電話しろと言ってくれたけど、電話しようにも何もない。


何もないのに電話するのもどうかと思うし、忙しい秋の時間を電話とはいえども拘束するのは申し訳ないと思う。


周りが静かなのはけっこうなことだけれど、一人部屋にこもって何もすることがなく、したいと思うことを我慢しなくてはならないのは精神的に堪えた。