メルラバ

頭の中がごちゃごちゃだ。


しなくてはならないこと、してはいけないことを必死に整理する。

そんな私に楡川さんが心配そうに「大丈夫ですか?」と聞いてきた。


ちっとも大丈夫じゃない。

明日から自分の身に起こるであろう現実が、いまだに私は信じられないでいる。


決めたはずの覚悟すら、ガタガタと崩れ落ち、このままどこか遠くへと逃げてしまいたいなんて思ってしまう。


黙り込んでしまった私に、楡川さんがポケットを探り、1枚の紙を私へと差し出した。

その紙には、30人くらいの名前とメアド、それから電話番号がずらりと並んでいる。