メルラバ

「まぁ…そういったことも含めて、少しお話させていただきたいんですけど、そろそろ俺を眺めるの止めてもらえません?」


うっかり凝視してしまって、まだここが玄関だったことを思い出す。

「あ…それじゃ、リビングのほうへ。今、お茶淹れますね」

お構いなく、と言い残し、楡川さんがリビングのほうへと消える。

すれ違いざま甘い香水の香りが、私の鼻をくすぐった。


…どう見ても女の子だし。

ジンちゃんのこと、珍獣扱いしてるけど…その珍獣使い楡川さんもどうかと思いますよ。