メルラバ

『もしもし?』
「…あき?」


『あー唯か。お前は、何をやっとんねん。あほやな。

そんなん、ちゃんと計画たてて書いてたら、夏休み最終日の子供みたいに宿題がいっこも出来てへんなんていう、あほなことは……って、聞いてるー?』


「…聞いて、るよ」

あほあほ言わないでよ。

自分があほだってことくらいわかってる。

電話の向こう、秋が少し押し黙る。