メルラバ

情けない。
私は女である前に恋愛小説作家なのだ。


そのカリスマ恋愛作家が、己の恋にうつつを抜かして原稿をおとしそうになっているなんて、お話にもならない。


しっかりしなきゃ。

ふう、と息を吐き出して、画面に向き直る。

なんとかなるはずだ。

ううん、なんとかしなきゃ嘘だ。

そうじゃなければプロじゃない。