メルラバ

まいったな。
なんて言ったら納得してくれるんだろう?
それにもうすぐ秋が来ちゃう。


「ほんとは付き合ってるんでしょう?だって、そうじゃなきゃオカシイじゃん。彼女でもないあなたと、なんで秋は何度もこの店で会ってるわけ?」


「だから…」
「はっきりしてよ!!私だって秋のこと好きなんだから!!」

彼女が叫び、拳を振り上げた。

殴られる!

そう思ってギュッと目を瞑り、反射的に奥歯を噛み締めた。