シャワーを浴びて書斎へと戻ると付けっぱなしにしていたパソコンの画面右下に新着メールをお知らせするランプがピカピカ光っていた。



首にかけたタオルで髪を拭きながら、キャスターつきの椅子に座り、マウスを操作する。

「…返事、はやっ」


送信者は秋だった。


メールの内容は、アドレスを間違い個人的な内容のそれを無関係の私に読ませてしまって申し訳なかったということとわざわざ知らせてくれてありがとうというような、至って簡潔なものだった。