ガラッ 「あ、おい!怜衣どこいってたんだよ?」 「……………」 「お前、顔赤くね?」 「…はっ!?」 「なんかあったなー?」 「な、なんもねーよ!!」 「ふーん…」 「なんだよ……」 「べっつにー」 陽希はにやにやしながら 私の顔を見ていた。 そして急に真面目な顔になって 私の首筋に顔を近付けてきた。 「っっっ!?」 「…なんか、お前から 匡さんの匂いがする…」 「え……」 私はさっき起こったことを 思い出して顔が熱くなった。