かつらの中に入れていた
私の髪がぱらりと落ちてきた。


「ふーん…髪下ろすといい女じゃん」


匡はさらに近付いてきて
髪を触ってきた。


「勝手に触らないで!」

「こんな状況でも強気だな」


髪を触られたことで
鳥肌がたった私は勢いよく
匡の手を払った。


「あんたに触られたら
鳥肌がたつの!!」

「それは…ぞくぞくするってことか?」

「そうよ!だからもう触らないで!」

「それ…感じてるって
告白してるのと一緒なんだけど?」

「かっ!感じてない!」