お母さんにもう一度声をかけようとした、 丁度その時 ――――ヒュウウウッ 「っ!!?」 強い風が吹き、思わず目を閉じる。 いったい何が起きたんだろうか。 風が吹き止み、目をあける。 その視界に映ったのは、お母さんと、 長髪の男だった。