「うん、姫おはよう」

葵はいつでも爽やかだな~・・・特に笑顔とかさ
こんなに爽やかな好青年が他に存在するものなのかな?

「姫、俺の顔に何かついてる?」

「なんで葵のことずっとみつめてるのさ~!僕のこともみてよ、葵ばっかりずるい!!」

「な、なんでもないっ!!気にしないで」

思わず、ずっと見つめていたらしい
何たる失態だろう・・・

「姫は相変わらず、人気者だね~」

「紫織っ!そんなんじゃないし」

「朝から、抱き着かれてたじゃん」

「それは燐がからかってるだけだしね!人気者とかじゃないから!!」

「でも、嫌いな人に抱き着いたりしないよね」

「そ・・・そうだけど」

「僕は、姫のことが大好きだから抱き着いてるんだよ♪姫は僕のものだから」

紫織と話していると、聞こえていたらしく燐が会話に入っている
・・・待て、『僕のもの』って聞こえたんだけど?
アタシ、誰のものでもないんだがっ!!

「燐、姫は物じゃないだろ。勝手に所有物にするな」

「さすが葵!わかってる」

「姫はみんなのだから、一人占めはダメだろ?これくらい当たり前じゃないか」

いや、分かってなかった
アタシはみんなのものなのか?
なんだ一人占めって・・・アタシは初耳なのに、そんな当たり前とか断言してるんだよ