もう君には恋はしない

「マジっ?あんりちゃんと、優衣ちゃんの彼氏ぃ?」

「うん。」

「はい。」

同時に返事をする。

「ちょっと待っててね。」

あたしはそう言って、優衣と一緒に瞬達のほうへ

小走りでいく。

「瞬っ。」

「お。あんりじゃん。」

「ちょっと来てくれる?」

「どしたぁ?」

瞬と手を引っぱって、

美希達のほうへ歩く。

優衣も、桐を連れてくつもりみたい。

一様、紹介しといてもいいかなぁ・・・。

なんて、思ったから。

「おまたせ。」

瞬と桐を、あたし達が連れて戻ると

カンナちゃんと、マミちゃんは、

ボーっと瞬と桐を見つめていた。

「カンナちゃん?マミちゃん?」

「あっ。ごめぇん。見惚れちゃって。」

「私もです・・。すっごいイケメン。」

確かに瞬も桐もかっこいいものね・・・。

本人達は自覚してないんだろうけど。

「あ、あんり?こいつらは?」

瞬は、状況がよくわかんなかったみたいで、

ちょっと動揺したようにあたしにきいてくる。

「友達。カンナちゃんと、マミちゃんっていうの。」

「へー。・・・ね、あんり?」

「何よ。」

「チュっ・・・。」

いきなりのキス。

カンナちゃんとマミちゃんは

「「きゃぁーっ//」」

と、甘い声を上げている。

「も、もうっ//いきなり何するのよっ//」

「だって・・・。桐達もしてたから・・。」

瞬に言われて、優衣達のほうを見ると。

あたし達のキスに対抗心を持ったのか、

思いっきりキスをしていた。

な、なんでこんなことにっ?

「あ、あんりちゃん?」

「な、何・・・?」

「ここの男子は、皆こんなに大胆なのぉ//?」

「そ、そうかもね。」

あたしは、笑うしかなかった。