そして、実習1日目。

・・・新幹線の中にて。

〔美希said〕

「あんりー。菓子持ってるー?」

「持ってるよー。一緒に食べる?」

「おう。」

↑は、あんりと瞬のやりとりだ。

「ゆーいっ♪なんか楽しいことしねー?」

「なんですか?」

「キスゲーム♪」

「は、恥ずかしいから、嫌ですっ//」

↑これは、優衣と桐のやりとり。

ようするに、あたしが言いたいのは・・・。

「何で、皆こんなにラブラブモードなのっ?」

あたしは、思わず叫んでしまった。

「「「「えっ?」」」」

あたしが大声で叫んだから、

皆が一斉にあたしを見てくる。

だって、だって・・・。

もー、入りこめない雰囲気なんだもんっ。

「美希?どうしたの?」

「美希ちゃん?何かありました?」

あんりも、優衣も、無意識だから、

また困るんだよねぇ・・・。

「こんなに目の前でイチャイチャされたら、あたしが恥ずかしいのっ//」

「「あっ!」」

・・・やっと気づいたみたい。

はぁ・・・。

あたしだって、彼氏とイチャつきたいってば。

「美希。まだ彼氏見つかってないのー?」

「そーだよ。」

「ごめんっ!あっ。そーだ。」

「何?」

あんりが何か気づいたのか、しおりを見ながらあたしに言った。

「京都で見つけちゃいなよっ。彼氏っ!」

「なっ!そんなこと出来るわけないじゃんっ。」

「出来るって。自由行動の日、2日あるし。」

むちゃくちゃなこと言うなぁ。あんりは。

こっちが困っちゃうよ。

「大丈夫だって。あたしも優衣も、協力するからっ。ねっ?」

「んー・・・。・・わかったよ。」

しぶしぶ、okする、あたし。

だってここまで言われて、

断るわけにはいかないじゃんか。

〔美希said.end〕