もう君には恋はしない

〔あんりside〕

あたしが眠ろうと試みて、

10分くらい経った頃。

がちゃっとドアが開いて、

瞬が入ってきた。

あたしに、

『あんりー。』

と声をかけながら、入ってくる。

ふんっ。

それくらいじゃ、起きないわよ。

『寝てんのかー?』

そうよっ。

見て、わかんない?

『狸寝入りか?』

・・・。

気づくのはやっ!

そんなに、わかりやすいのかしら?

ま、まぁ、まだ“?”がついてるし・・・。

大丈夫よっ。

そんなことを思っていると、

ついに瞬は直接行動にでたのか、あたしに近づいてきた。

・・・気がする。

けはいでわかるのよ。

最初は軽いスキンシップみたいな感じだったんだけど、

だんだん、あたしの反応を確かめるみたいに

触ってくる。

そしてついに、

何をやりだすのかと思ったら・・・。

あたしのパジャマの中に、手を入れて、

触ってきたのだ。

身体を、直に。

あまりに驚いて、

目を開けると、瞬の視線が重なった。

〔あんりside.end〕