体育祭が無事終わってから、1週間後。

あたしはすっかり体調もよくなって、

今は生徒会室にいた。

「今回の体育祭は、うまくいってよかったですわね。」

「そうですね。あたしは何も出来てませんけど。」

「いいんですよ。頑張ってくれたんですから。」

いつものメンバーがそろった生徒会室。

最近は皆SHRが終わると

ここに集まるようになった。

「そういえばさぁー。近じか、学校の授業で旅行あるよな。」

「そういえば・・・。どこ行くんだっけ?」

「京都だろ?なんとか、実習だっけ?」

「そうそう。班、自由だよね。」

「うん。」

なら、あたし達生徒会メンバー。

詳しくいえば、

あたし、瞬、優衣、桐、美希、の5人。

は、当然一緒ね。

「俺らは一緒だろ。」

「うん。そうね。」

どうやら、瞬もおんなじことを考えてたみたい。

「明日くらいに、話があるかもね。」

「だな。お、そろそろ解散か?」

「うん。きいてみる。リリアせんぱーい。」

奥にいるリリア先輩を呼ぶ。

「はい?なにかしら?」

「もうそろそろ、解散ですか?」

「そうね。もう解散していいですわよ。」

「リリア先輩は?」

「私は、生徒会室の鍵を返しにいきますから。」

「わかりました。」

今日も真面目な、

リリア先輩だ。

「あんりー?どうだった?」

「解散だって。」

あたしが言うと、瞬は嬉しそうに

「そっか。んじゃあ俺らは帰るか。」

と言った。

「うん。」

あたしと2人きりになりたいと、

思ってくれてるってことで、いいのかしら・・・?

あたし達は優衣達をおいて、

先に生徒会室を出た。