もう君には恋はしない

「ほら、弁当食えば?」

「瞬のS//」

「は?」

「あたしをいじめて、楽しんでんでしょ?」

「あぁ。そうゆうことか。」

「何それ。」

あたしは、ちょっとだけ怒ったように、拗ねてみる。

「悪かったって。好きな女をいじめたいって気持ち、わかってくれよ。」

そう言った瞬は、

あたしのお弁当から箸で、ひょいっとウインナーをとって、

あたしの口の前にだした。

「な、何?」

「そんなに拗ねてっから、お詫び。・・・あーん。」

口、開けろってことかしら?

あたしは素直に口を開けた。

ぽいっと、口にウインナーが入れられる。

いつもより、美味しく感じるなぁ・・・。

「ね、美味い?」

すかさずきいてくる瞬に、

「うん。」

と頷く。

すると、

「んじゃあ俺ももらうー。」

と言って、あたしのお弁当から、ウインナーをとってしまう。

「あ。あたしのおかずがぁー。」

「いいじゃん。1個くらい。」

「別にいいけどさぁ。」

・・・とこんな感じで、

あたし達が2人の世界に入っていると。

「あのー。あたし達もいるんだけどー。」

と美希の声が保健室に響いた。

そこに、怒ったような感じはなかったけど、

もう見てらんない、というような

感じだった。

「ご、ごめんっ//」

「いやいや、仲いいのはいいんだけどさ。見てるこっちが恥ずいわけよ。」

「ごめんっ。」

「それにさ、それやってるのはあんり達だけじゃ、ないのよ。」

「え?」

ちょいちょい、と指差した先には・・・?