もう君には恋はしない

「な、なんでもないよ?」

とりあえず、わざとらしくても

ごまかしてみる。

「嘘つけ。きこえてんだよ。」

「えっ!どこからっ?」

「やっぱ、話してたんじゃん。」

「あっ・・・!」

だまされたっ!

もーっ!

あたしのバカっ!

なんで、反応しちゃうかなぁ・・・。

「んで?そろそろ話してくれてもいいんじゃない?」

「そ、その・・・//」

あたしが、話そうとすると、

「お前が、あんりにベタぼれだって話♪」

と桐が横から入りこんできた。

「ちょっ!桐っ!」

「だってホントのことだしぃー。」

勝手に話しといて、

俺は知らないーっとあたしから離れていく、桐。

ここから、どうすればいいのよっ//

もう、ごまかせないじゃない//

「あんり・・?ホントか?」

「・・・う、うん//」

「そんな可愛い顔、すんなって。ちょっとからかいたくなっただけ。」

「へっ?」

な、なんて言った?

あたしが、きょとんとした目で、瞬を見つめると

「その顔が見れればじゅーぶん。ほら、弁当。」

と言って、

あたしにお弁当を渡してくれた。

「あ、ありがと//」

お弁当を受け取って、中身をひらく。

うん。

いつもどうりのお弁当だ。

・・・にしても。

最近の瞬は、ちょっとだけ・・・

意地悪になった気がする。

こうゆうの、“S”っていうんだっけ?

よくわかんないけど。

でも、

あたしを困らせて、

楽しんでるみたい。

うーっ。

悔しいっ//