「ちょっと、言いすぎよっ//」

「んなことないだろ。」

なんて涼しげな顔をしている瞬。

「仲がいいカップルね。」

こんな状況でも、

余裕の笑みを見せている、リリア先輩。

あ、ありえなーいっ!

なんで、あんなふつーの表情っ?

「じゃあ、今日はもうそろそろ下校しましょう。」

「あ、はいっ。」

「明日から、よろしくね。皆さん。」

「はいっ!」

生徒会室の前でリリア先輩と別れてから、

優衣達とも別れて、

瞬と2人でいつもの道を歩く。

「お前、忙しいんじゃねーの?」

「まぁ・・。そりゃ、忙しいよ。」

当たり前だ。

あたしはいつも忙しいんだから。

って、そうゆうわけじゃない時もあるけど〔笑〕

「身体、こわすなよ。」

「わかってるわ。大丈夫よ。」

あたしが笑うと、

瞬はちょっとだけ真剣な顔をして、

「俺が、心配なんだよ。」

と言った。

「そ、そう?」

「おう。あんりのことは、いつも心配だ。」

「あ、ありがと//」

照れくさいけど、お礼はちゃんと言わないとねっ。

夕日で赤くなってるのか、

それとも、自分の熱か・・・。

あたしのほっぺは、

赤く色づいている。

・・・多分だけど。

「じゃ、明日な。」

「うん。また明日。」

バイバイ、と手を振ると、

瞬は、あたしの肩に手をおいて・・・。

チュッ

と軽くキスをした。

もちろん、唇に。

「じゃーな。」

そして、何事もなかったかのように、

去っていく瞬。

もうっ!

恥ずかしい奴っ//