「じゃ、じゃあ、次。瞬。」

「え?俺?霧弥でいいじゃん。」

「じゃあ、美希。」

「はーいっ。」

美希はいつもどうりの明るい声で、

返事をする。

そして、

「あたし、霧弥美希っていいますっ。」

と笑顔で自己紹介した。

「すごく元気のいい方ね。美希さん。」

リリア先輩は、感心したように言う。

「そうですか?」

美希はわかってないのか、

きょとんとしていた。

いつも、あんな感じだもんね、

美希は。

「よろしくお願いしますっ。リリア先輩。」

「こちらこそ。よろしくね。」

やはり、きれいな笑顔を見せる、

リリア先輩。

ちょっとそんけーする〔笑〕

「じゃあ、最後、瞬。」

「はいはい。」

しょうがない、という様子で

あたしの横に並ぶ。

「俺は、劉蟻瞬っていいます。よろしく。」

・・・うん。

セリフからもわかるように、

瞬は生徒会とかには興味なしの様子。

「よろしくね。あんりさんの彼氏なんですって?」

「そうですけど・・・。それが・・?」

どうかしましたか?

という気持ちが、丸見えだ。

あらら?

今の瞬、なんか機嫌悪い・・・?

「彼女、可愛い方ね。」

「そうですね。俺の1番大切な奴ですよ。」

機嫌悪いんじゃないっ!

桐と優衣が、イチャイチャしてたから、

変な対抗心持ってんだわっ!