もう君には恋はしない

生徒会室前。

コンコン。

とドアをノックしてから、部屋に入る。

「失礼しまーす。」

中はすっきりと片付いていて、すごくきれいだ。

中には女の子ばかりで、

生徒会には女の子しかいないのかしら?

「先生に呼ばれてきた、倉狩野あんりです。」

・・・とりあえず、自己紹介。

「あなたが倉狩野さん?」

「そうですけど。」

「後ろのかたがたは?」

「友達です。」

あたしと話している先輩は、なんだかあたしの後ろが

気になるみたい。

「紹介しましょうか?」

「そうしてくれる?」

「はい。」

あたしは瞬達を手招きで呼んだ。

「おー。ここが生徒会室かぁ。」

「ほら、きょろきょろしないの。」

瞬は入った瞬間、珍しいものを見る目で、

周りを見ていた。

「倉狩野さんっ!ちょっといい?」

「はい?」

あたしは先輩に手を引かれ、

生徒会室の奥へとつれてこられた。

「どうか・・・しましたか?」

「あの、瞬って呼んでた子。彼氏?」

「はい。そうですけど。」

瞬が彼氏なのは、間違いない。

「あなた、1年生よね?」

「そうですよ?」

「身長、何センチ?」

「167・・くらいです。」

「体重は?」

先輩は次々に質問してくる。

なにか、生徒会に関係あることなのかしら・・・?

「45キロです。」

「すごい・・。噂になるわけだわ。」

「何が・・・ですか?」

いったい、なんのことなの・・・?