もう君には恋はしない

「瞬っ!優衣、起きてきちゃったみたい。」

「いーだろ別に。おとなしくしとけ。」

「もー・・・。」

そんなこと言われても・・・。

絶対見つかるじゃん・・。

ほら、見つかった。

ぱちり、と目が合って、

優衣は、あたし達のところに

駆け寄ってくる。

「あんりちゃーん。」

「ゆ、優衣・・・。」

「お邪魔しちゃってすみません。でも、そろそろ時間なんですよ・・・。」

「あ、ありがと。ほら、言ったでしょ?瞬。」

「はいはい。じゃあ、俺も部屋に戻るかな。」

瞬は、あたしから身体を離した。

そして、ご機嫌そうに部屋に戻っていく。

「朝から、ラブラブですね。」

「もー。思い出させないでよー。」

恥ずかしいから//

「いいじゃないですか。仲がよくて。」

「優衣だって。んじゃ、あたし達も、戻ろっか。」

あたし達は部屋に戻って、

美希を起こして、

準備してから、部屋を出た。

「瞬達ももう準備終わったかな?」

「どうでしょうか・・・。覗いてみます?」

あたし達が部屋から出ても、

瞬達の姿はなくて。

なんとなく・・・。

覗いてみたい。

「優衣が行ってよ。」

「あんりちゃんが行ってくださいよ。」

後ろで眠そうに

あくびをしている美希をほって、

あたし達は、瞬の部屋の前で優衣と言い合う。

すると。

「あんりがくればいいんじゃねーの?」

突然ドアが開いて、

瞬が出てきた。