次の日の朝。

「・・・?朝・・?」

珍しく、すぐに起きれたあたしは

辺りを見渡した。

優衣も、美希も

まだ寝てるようね。

当たり前だ。

時計を見ると、そこには・・・。

5:30

という表示。

さすがのあたしも、

これには少し驚いた。

「瞬、起きてるかな・・・。」

そんなわけないだろう。

と思いつつも、

このままボーっとしてても仕方がない。

あたしはそろりそろりと

部屋をぬけだした。

廊下はシーンとしてて、

やっぱり誰も起きてないみたい。

「飲み物でも買おうかしら。」

そう考えたあたしは、

この階の廊下のつきあたりの

自動販売機を目指して歩いた。

「ん・・・?人・・かしら?」

後もう数メートルのところで、

そこに人がいることに気がついた。

こんな時間に、

誰かしら・・・?

近寄っていくと、

その人には見覚えがあって・・・。

「・・・あれ?」

あたしはぴたりと立ち止まる。

あの人、もしかして・・・。

瞬っ・・・?