一方、

瞬の部屋では。

〔瞬side〕

「瞬ー。そろそろ、話つきあえよー。」

「今までつきあってただろーが。」

「まだまだ、だろ。」

「ばかかお前は。」

風呂から戻ってきてから、

2時間。

桐にあんなこと言った俺が、

ばかだったんだろうか・・・。

戻った瞬間から、

べらべらべらべら・・・。

話して

話して

話し倒して、

2時間。

やっと区切りがついたと思ったら、

とんだ間違いだったようだ。

「じゃあさ、今度はお前が話しろよ。」

「なんで俺が?」

こいつ、

頭おかしいのか?

こっちは、

なんか眠くなってきたから

寝たい、

という意味で話を止めたのに・・・。

なんで俺が、

こいつに話をしないといけないんだ。

「だって、お前まともに話きいてなかったし?だから。」

「きいてたって。」

「嘘つけ。てきとーに流してたくせに。」

・・・そう言われると、少し

考え直さないこともないけれど。

でも、

一様きいていたつもりだ。

半分も、

内容はわからないが。

「じゃあ、そうーゆうことでいいから。早く話せよ。」

「嫌。なんでお前なんかに。」

「俺だから、いいだろ?昔っからの友達だし?」

「んなのかんけーねーし。嫌なもんは嫌。」

俺はぷいっと

目を逸らす。

さっさと無視して寝てやろう。

そう考えた俺は、

布団にもぐりこんだ。

「なー。瞬ー。」

・・・しつこい。

いつもよりずっとしつこいぞ。

今日のこいつ。

「寝んなってー。話せよー。」

ついには俺の寝ている布団にまで、

もぐりこんできた。

「ちょ、やめろって。キモいな・・。」

「ひっでーっ!」

「うるさいっ。」

「なあなあ。いーだろー?」

もう、

ホントにうるさい・・・。

これじゃ、

寝れそうにもない。

「・・わかったよ・・・。」

「ホントかっ!?」

「話すから、静かにしろや。」

「じゃあ、あんりにすぐ告んなかった理由についてっ!よろしく。」

「はいはい。」

俺はめんどくさい、

と思いながらも

桐に話しだした。

なんでこいつが、

俺があんりにすぐ告んなかったことを

知っているのかは謎だけど。

確かに、

それにはちゃんと理由があった。

それは・・・。