「・・・//」

「ど、どうしたの?」

「お前・・・その格好・・。」

「ん・・?へ、変かしら?」

「そ、そうじゃなくて。」

何か言いたそうに、

瞬は俯いてしまう。

「瞬?・・・きゃっ!」

どうかしたのかしら、

とあたしが顔を覗き込もうとすると・・・。

いきなり

ぎゅっと抱きしめられてしまった。

そして、

「お前可愛すぎ//」

の1言。

「あ、ありがと//」

そんなに直球に言われると、

こっちまで照れてしまう。

ぎゅっと抱きしめてくる

身体は大きくて、

あったかくて、

安心するわ。

「しゅ、瞬?あの、もう皆きちゃうから・・・。」

「悪い。もう少しだけ。」

そう言って、

あたしの身体を

抱きしめてくる。

あたしも、

背は高いほうなんだけど・・・。

瞬とくっついてるとなんだか

自分がちっちゃいように感じてしまう。

ちらっと上を見上げると、

瞬は目を瞑っていた。

・・・そうだわ。

何かのイタズラ心が

はたらいたのか、

あたしは

くぃっと少しだけ

背伸びをして。

ちょんっ。

と瞬の唇に

キスをした。

「っ・・・!」

瞬は

すごく驚いたような顔をして、

あたしを見た。

いつもなら

じっと見てくる瞬も、

この時だけは

あたしから目を逸らした。

「ほら、もう皆きちゃうから。」

「この続きは・・・。」

「ん?何?」

「この続きは、また後でするから。」

そう言って、

チュッ。

と耳にキス。

「さ、行こーぜ。」

「・・・うん。」

涼しい顔で、

あたしに言った。

・・・恥ずかしすぎ・・。

こんな赤い顔で、

皆に会えるかしら?

そんな不安を抱えながらも

瞬の後ろについて行く。

「ほら、荷物かせよ。」

「う、うん。ありがと。」

「いいって、これくらい。俺は、お前の彼氏なんだからさ。」

「う、うん。」

や、優しい・・・。

胸の奥が、なんか・・・。

キュンッ。

ってなるくらい、

瞬は優しいわ。