「しゅ、瞬っ!もういいわ。こっちが恥ずかしい//」

「あ、あぁ。いや、俺のほうが恥ずい。」

よく見れば、

瞬の顔は赤く染まっていた。

あたしに告白してきた時みたいに。

「瞬君・・。あんりちゃんにベタぼれですね。」

優衣が、

呆れたように笑う。

でもその顔は、

少し羨ましそうに、

あたしには見えた。

・・・気のせいかしら?

その時。

「優衣ちゃん、なにその顔。俺じゃ不満?」

と。

どこから来たのか、

桐の声があたしの後ろからした。

「き、桐君っ!」

優衣は驚いたような顔をして、

桐のところへと行った。

・・・ん?

なんか、仲良くなってない?

この2人。

「な、なんでそんなこというんですかっ?」

「だって、瞬達のこと羨ましそうに見てたから。」

「そ、そんなことないですよ。」

優衣が、

桐の横に並ぶ。

優衣はちっちゃいから、

桐とはすごく身長差があった。

「本当かー?俺を不安にさせた罰だっ!」

「ほぇっ?き、桐君っ?」

その瞬間、

桐と優衣の影が重なった。

・・・えぇーっ!

キ、キスッ!?

「ほら、これで俺達のほうがラブラブだろ?」

「も、もぅ・・//ここは学校ですよ、桐君。」

「ゴメンって。」

な、何この急展開!

優衣達って、

つき合ってたのっ!?

あたし、

優衣達と学校で一緒にいたのに・・・。

なんで気づかなかったのかしら?


それだけ、

瞬のことに夢中だったってことっ?