もう君には恋はしない

「あんりーっ!おはよー。」

「おはようございます。遅刻ギリギリですよ?」

おなじみの2人。

優衣と美希だ。

「おはよー。ギリギリ5分前っ!」

あたしはいつもどうり、

あいさつする。

「あっ!また、瞬も一緒?」

「仲いいですね、あんりちゃん。」

・・・やっぱり気づいたわね。

あたし達のこと、

言うべきなのかしら・・?

その、

つき合い始めたってこと//

「しゅ、瞬?」

「ん?」

「優衣達に、言う?」

「何をだよ。」

「だから、その・・・。」

あたしが、

黙って瞬を見つめると

やっと気づいたのか瞬は、

「あぁ、俺達がつき合ってるってことか?」

と声を上げた。

「なっ!ちょっとっ!」

なんてこというのよ!

いきなり!

言う?って

きいただけなのに、

なんで声に出しちゃうのっ!?

「えーっ!」

その瞬間、

優衣と美希の声が、

かぶった。

「つ、つき合い始めたってことっ?」

「どうゆうことですかっ?あんりちゃんっ。」

・・・こうゆうことになると思ったから、

きいたのに・・。

もーっ!

どうしてくれんのよ、

瞬っ!

「どうゆうことって言われても・・・。ねぇ、瞬?」

「お、俺にふるっ?」

「だ、だって、瞬が言ったんでしょっ!」

「そ、そうだけどさぁ・・・。」

瞬は、

少し照れくさそうに

話し出した。

っ!

・・・話すんだ・・・。

なんか、
きいてるこっちが恥ずかしいわ//

瞬にふったのは

間違いだったのかしら。

でも、
こんな気分、初めて。

やっぱり、

こいつといると、

なんでも楽しく感じてしまうのね。

あたしは。