この、騒動があった夜。

あたしは、

ベッドでバタバタと足をバタつかせながら

ゴロゴロしていた。

「・・・明日から、どーすればいいの・・?」

・・あんな告白された後なのに、

落ち着いてなんてられないわ。

だって、

あんな・・・。

告白も。

・・キスも//

瞬じゃないみたいだった。

「きゃーっ!」

考えれば、考えるほど、

顔も身体も熱くなってくる。

そんな感じに騒いでいると・・・。

がちゃり、と

あたしの部屋のドアが開いた。

「どうしたの?あんり。夜だっていうのに、そんなに騒いで。」

「か、母さんっ!きこえてたのっ!」

「リビングまで、丸ぎこえよ。それで?なにかいいことでもあった?」

・・・流石母さん・・。

鋭いわね。

「な、なんでもないけど?」

「嘘いいなさい。あんなに嬉しそうな声あげて。」

「う・・・。き、きこえてた?」

「ええ。ほら、言っちゃいなさいよ。」

「い、嫌っ//」

「言いたそうな顔、してるわよ。」

「えっ!?」

あたしは、

思わず手で顔を触った。

「もー。母さんのバカ・・。」

「ゴメンゴメン。珍しく嬉しそうだったからついね。」

「そんなこと、ないわよ・・・。」

あたしは、

なぜか気恥ずかしくなって、

目を逸らした。

・・・なんで、そんなことまで知ってるの?

母さんは。

確かに、最近は、

瞬のことで悩んでばっかだったから・・・。

あんまり笑ってなかったんだよね。

心配・・してくれたのかしら。

「か、母さん?話してもいいけど、驚かずにきいてね?」

「うんうん。わかったから。」

「あ、あたしさ・・・。彼氏が、できたの。」

・・あらためて彼氏っていうと、

なんか恥ずかしいわ。

本当のことなのにね。

「あんりに・・彼氏?ほ、本当なの?」

「うん。だから、驚かないでって言ったのに・・・。」

「その子、どんな感じの子?」

「しゅ、瞬っていうの。同じクラスの子よ。」

「へぇ・・・。」

母さんは、少し俯いて、

うんうん唸っている。

「どうしたの?母さん?」

あたしは、よく意味がわからなくて、

母さんに声をかけた。