「・・・っ！・・悪い。」

「えっ？」

「驚いただろ。・・だから。」

「い、いや、別に・・。」

・・・嫌じゃなかったし。

でも、

今からあたしは、瞬の。

彼女なんだ。

やっと、

わかった気がする。

つき合うってこうゆうことだったのね。

「瞬、ありがとね。」

「・・・何がだよ？」

「あたしの恋愛を変えてくれて、ありがと。」

「・・・？」

瞬は本当に何もわからないみたいに

首をかしげている。

・・・わかってるくせに。

あたしが、恋愛しないようにしてたこと。

しないって自分で決めてたこと。

なのに、

こうやってわからないふりしてくれる。

・・・ありがと//

「あんり？」

「本当に、ありがと。瞬に会えて、よかったわ//」

気づいたら、

あたし。

泣いてた。

なんでかは、わからないし、

わかるわけもない。

・・・泣くほど、

嬉しかったのかしら？

「あ、あんり・・？泣いてんのか？」

「・・・っ！ごめん・・。嬉しくて。」

「お、お前・・・。」

「・・・ん？」

「いや、今日は素直だな。」

「そ、そうかしら？」

「うん。いつもより、何百倍も可愛い。もちろん、いつもも可愛いけど。」

「・・・//」

う、嬉しすぎるわ。

何回も言われてきた言葉なのに。

いろんな人に言われてきた言葉なのに。

瞬に言われると、

嘘みたいに、

嬉しいのよ//