「と、とりあえず、あたしの部屋行こっか。」

「そーだな。」

何回か瞬が泊まったこともある、あたしの部屋。

あたしはわざと

模様替えしてないんだ。

瞬との思い出を覚えておきたかったから。




「ど、どうぞっ。」

「おー・・。全然変わってねーじゃねーか。」

「わ、わざとよっ。」

「ふーん・・。そっか。」

ベッドの位置からなにまで

1つも動かしてない。

ぬいぐるみの位置でさえも、動かしてないんだから。

「あ、あのさ。」

「ん?」

「あ、あたし初めてだから、その、わかんないことのほうが多いと思うけどっ・・・。よ、よろしくお願いしますっ・・。」

「何かしこまってんだよ〔笑〕俺も初めてだっつーの。」

「うん・・・。」

あたしは、くいっと瞬の服の裾を引っぱって

ベッドに座った。

「もう、いいのか?」

瞬の問いかけに

あたしは頷くことしか出来なかった。

だって・・・

恥ずかしいんだもん。