公園にて・・・。

「しゅ、瞬?」

「・・・。」

「瞬ってばっ!ど、どうしたの?」

なんか、

おかしい。

瞬、どうしちゃったのかしら。

なにかを思いつめてる感じ。

あたしが、

じっと見つめていると。

「あんりっ!」

といきなり瞬が、

あたしの名前を呼んだ。

「な、なに?」

びっくりして、

目を逸らしそうになったけど。

ちらっとだけ、

瞬の顔を見てみる。

瞬の顔は、これまで見たことないくらい

真っ赤だ。

「1回しか言わないから、ちゃんときいとけよ。」

あたしから、

思いっきり目を逸らして言う、

瞬。

あれ?

いつもと立場が、違うような・・・。

「わっ!」

あたしも、

ボーっとしちゃってたのかもしれない。

瞬に抱きしめられてたのに

気づかなかった。

気づいたのは、

たった今。

「な、何っ?なんなの?」

すごく驚いた。

あたしの耳の、すぐそばに、

瞬の口がある。

そして。

「好きだ、あんり。」

きこえてきたのは、その1言。

・・・あ、あたしが、好き・・//

あのとき。

そう、

あの夜に言ってた言葉だ。

「受け取って、くれるか?」

いつもの瞬にはらしくない、

よわよわしい声。

あたしは、

瞬間的に。

「はいっ。」

と答えていた。

変なの。

あたしなら、はい、なんて

返事しないのに。

優衣なら、しそうだけど。

でも、

これが1番正しいって思ったのよ。