もう君には恋はしない

「おい、あんり。ちょっと来い。」

「へ?わっ・・・ちょっとっ・・・。」

瞬は、ぐいぐいあたしの腕を引っぱって

あたしを教室から出した。

・・・どうしたのかしら?




「お前、んなに泣いてたら目ぇ腫れるぞ?」

「わっ!どうしよっ!」

瞬に言われて気がついた。

このままじゃ、目ぇ真っ赤だよね・・・。

「保健室・・・行くか?」

「んー。そうね。行く。」

さっき桐が、空いてるって言ってたし。

この時間なら大丈夫でしょ。

「ほら、早く泣き止め。保健室着いたら、胸かしてやるから。」

「・・・うん、ありがと。」

あたしは、ハンカチで目元を覆ったまま

瞬をちょっとだけ見つめた。

高校のときよりも、ずっと高くなった背のせいで

あたしが、瞬を見上げないといけないくなった。

高校と時は

そんなに変わらなかった・・・気がしたんだけどね。

あらためて、時の流れの速さを

実感した。