もう君には恋はしない

さて、休み2日目の夕方。

昨日、

あたしはとんでもないことに、

気づいてしまったみたい。

・・・このあたしが、

恋愛することになるなんてね。

この学園に来る前。

絶対にしないって決めたのに、

こんなにあっけなく。

破ることになるなんて。

考えていなかったわ。

でも、

今考えたら、

あいつに会えてよかった。

って思うのよ。

本当にあたし・・・

変わったのね。

誰もいない自分の部屋で、

あたしはふふっと笑った。

すると。

ピーンポーンー!

いきなり鳴り出したインターホン。

・・・?

誰が、来たのかしら・・?

「はーいっ!」

「・・・よう。」

「っ!・・・瞬っ!」

・・・なんで、瞬が?

あたしは、ありえないくらい慌てた。

人生で、

1番慌てた瞬間だったかもしれないわね。

「な、なにか用?」

「あぁ。ちょっといいか?」

瞬はあたしに手招きした。

・・・?

なんで、いつものように、

あたしの手を取らないのかしら・・?

「ど、どうしたの?」

「そこの公園まで、一緒に来てくれないか?」

「べ、別にいいわよ?」

「よかった。」

瞬は、安心したように笑った。

・・・?

今日は、あたしじゃなくて、

瞬のほうが・・・。

ちょっとおかしい・・・?