「おはよー。」

「おはようございます、あんりちゃん。」

「うん、おはよ。」

瞬が行くといわれている高校には

あたしだけじゃなくて

優衣も、美希も、桐も、マミちゃんも、カンナちゃんも

皆受験してる。

このクラスからは

8人しか通らないんだって。

「はい、皆さん。席についてー。」

先生が、ガラッとドアを開けて

入ってくる。

「はい、それでは。皆さんの受験発表です。」

ドキドキドキドキ・・・。

受験には、失敗したことはないあたしだけど

やっぱり緊張するものね。

「倉狩野あんりさん。・・・・。」

やったっ!

受かってたっ!

よくきいていると

優衣も、美希も、

皆受かっていた。


そして、受験発表が終わって

帰りの時間になった。

明日は、もう大学生かぁ・・・。

変な感じ。

「あんりちゃん、受かってましたねぇ。」

「優衣も受かってたじゃん。」

「ホント、安心しましたよ。」

優衣も、桐も、美希も、

マミちゃんと、カンナちゃんも

ほっとしたような、

安心したような顔をしていた。

「おい、あんり。」

「ん?」

「明日、だな。」

「うん。」

桐には、ちょっと迷惑かけちゃったけど・・・

「ありがとね。」

素直にお礼を言うことにする。

「明日、会えたらいいな。」

「絶対会うもん。」

今日は、ドキドキしてて

遊ぶ気分にもなれなかったから

皆にバイバイ、と手を振って

学校を後にした。