悲しみに暮れる事件があって

それからやっとやっと・・・。

2年が経った。

今は春。

丁度2年前のこの日。

あたしは瞬と悲しいお別れをした。

大好きな君を

ずっと待ってる、と決めた日だ。

「あんりー?今日、発表でしょー?」

「そうだけど?」

「大丈夫なの?」

「もー。あたしはテストじゃ、失敗したことないんだからぁ。」

これは事実。

テストだけは、得意といえるからね。

「んじゃ、行ってきまーす。」

もう、慣れてしまった

1人で行く学校までの道。

それでも、瞬の姿は

あたしの記憶が、鮮明に覚えている。

やっと、明日会えるんだよね。

ずっとずっと待ち続けて

やっと迎えたんだから。

絶対にあってやる。

なんか、少し明るい気持ちになって

あたしは教室のドアを開いた。